活動報告の動画

批判的に考えよう:DEIは善か悪か

 

李 昇姫(イ スンヒ)
筑波大学芸術系准教授。主な研究分野は、感性情報学とデザイン学。在日韓国人

Rasel Ahmed(ラセル アーメッド)
オハイオ州立大学助教。演劇、映画、メディア芸術所属。映画製作者。バングラデシュ出身の米国移民

李ラボの学生たち
Max(日本人とオランダ人のハーフ)
Alvin(中国人とインドネシア人のハーフ)

 

4人に共通するのは、社会的マイノリティであり、複数の文化や背景を持つ「ハイブリッド・アイデンティティ」の当事者であること。

 

このトークセッションは、学生の質問に教員が応答するQ&A形式で進行します。冒頭の自己紹介に続き、最初の質問はマックス青年から。ここでのラセル先生の回答は、この動画全編を理解するうえでとても重要です。歴史的背景を踏まえ、ラセル先生の回答を注意深く聞いてから、先へ進んでください。

 

【歴史的背景】

2020年5月、ジョージ・フロイドが警官に殺害された事件を契機に、全米でBlack Lives Matter(BLM)運動が広がった。その後、企業や教育機関などでDiversity, Equity, and Inclusion(DEI)への取り組みが強化されたが、2024年にはトランプ政権が連邦政府のDEIプログラムを廃止し、白人に対する逆差別を理由に政府援助が打ち切られる事態へ。2025年には研究者がDEI関連の用語を避けるようになり、DEIへの反発が広がっている。

 

DEI(Diversity, Equity, and Inclusion –> 多様性・公平性・包摂)は、組織や社会において多様性を尊重し、すべての人々を包摂的な環境で受け入れる考え方を指す概念。SDGs(持続可能な開発目標)と並び、「誰一人取り残さない社会」の実現に向けた重要な要素とされている。

 

ラセル先生、李先生と学生たちのTalk Sessionシリーズ

  1. DEIは善か悪か
  2. Exclusionは存在するか
  3. ラセル教授と映画制作
  4. 子供はExclusionを知るべきか
  5. AIは人類の救世主か破滅者か
  6. 李教授の物語と映画

 

”Today, we are all foreigners in Japanese society, but anybody can be minolity.”
SeungHee Lee

 

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