プログラムの概要

プログラムの名称

インクルーシブなスマートソサエティーを創成する国際スタートアップ人材の育成

プログラムの概要

知見を広め興味を持つ

まず「Inclusive Smart Society概論(全学共通科目)」では、Inclusive Smart Society(ISS)の基礎知識を学ぶとともに、オンラインポスター発表を通じて筑波大学(UT)およびオハイオ州立大学(OSU)の学生が交流します。

また「ISSサマーフェスティバル」では、「インクルージョン」をテーマとした体育芸術祭で、音楽やpara esports大会等を通じてUTとOSUの学生が交流するほか、附属特別支援学校/つくば市の障がいのある児童・生徒がバーチャルでつながる催しを行います。

そして、ISSに関連がある講義群等を「ISSサポートプログラム」と認定し、学生の主体的学びを促します。

基礎知識を習得する

「ISS-PBL」では、①で刺激を受けた意欲のある学生が参加し、ソーシャルスタートアップ提案と社会実装のための導入授業を行うと同時に、UTとOSUの学生でグループワークを行ってソーシャルスタートアップ提案を作り上げます。

つくば市/コロンバス市や関連民間企業等が関わる最終報告会にて優秀提案グループを決定します。

専門的知識スキルを習得する

ISS-PBL優秀提案グループの学生は「ISS派遣プログラム」で米国に渡航し、提案内容についてOSUの学生とブラッシュアップしながら、国際ビジネスコンクール等に挑戦することも期待されています。

プログラム概要イメージ

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学群生向け
大学院生向け

本事業で養成する人材像

筑波大学・オハイオ州立大学の学生があらゆる分野から参画、協業して社会を変える革新アイディアを提案、自治体や民間企業を巻き込んで、社会実装するまでをサポートし、ボトムアップによる地球規模課題解決と同時に、多様な人々が共生できる社会の構築のために主導的な役割を担う人材、国際ソーシャルスタートアップ人材の育成を目的としています。

本事業の特徴

1

総合大学の強みを最大限に生かし、人文科学/社会科学/人間科学等、あらゆる学問分野を結集したプログラム。

2

スマートシティープロジェクトを実施しているつくば市、米国におけるフロントランナーであるコロンバス市を巻き込むプロジェクト。

3

欧州委員会が策定しているEntreCompに基づいたアントレプレナーシップ教育を実施。

4

中長期的な交流を促進するプログラム設計、日本と米国の真の懸け橋となる人材を育成。

筑波大学の第四期中期目標について

筑波大学は、第四期中期目標において、
「新たな学問分野の創生とトランスボーダー教育モデルを確立し、我が国のみならず世界に対するソーシャルインパクトを生み出す。」
「世界から多様かつ優秀な学生を受け入れるとともに、幅広い最先端の研究成果に裏打ちされ、学生の個性と能力を開花させる教育手法を確立し、主体性・社会性を基盤として未来を創り出す力を生涯にわたって養い,世界で活躍できる人材を育成する。」
こと等を目標に掲げています。

具体的には、「I 教育研究の質の向上に関する事項(2 教育)」において、
「課題を設定して探求するという基本的な思考を身につけさせるとともに、視野を広げるために他分野の知見も取り入れることで主体性・社会性と幅広い教養を身につけた人材を養成する。(学士課程)」
「海外の大学と連携した国際的な教育プログラムの提供等により、異なる価値観に触れ、世界で活躍できる人材を養成する。」
としています。

本プログラムは、筑波大学全体の目標達成に寄与するものとして期待されています。

〔筑波大学の中期目標・中期計画〕 https://www.tsukuba.ac.jp/about/disclosure-public/publicity-term/index.html

関連用語

大学の世界展開力強化事業とは

大学の世界展開力強化事業は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入を行う事業対象国・地域の大学との国際教育連携の取組を支援することを目的として、文部科学省において2011(平成23)年度から開始された事業です。

超スマート社会(Society 5.0)とは?

必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細やかに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な制約を乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会

インクルーシブなスマートソサエティーとは?

マジョリティーを対象とした従来のスマートソサエティーの概念を超えて,多様な背景を持った人々が等しく主役となる社会。内閣府の「超スマート社会」における「インクルージョン」の側面に焦点を当てたもの。特に多様性が重視される米国において「インクルージョン」は重要なキーワードとなっています。

ダイバーシティとインクルージョンの違いは?

「ダイバーシティ」は、人材の多様性を認め互いに受け入れ合うこと。 「インクルージョン」は、人材の属性に捉われることなく平等に機会が与えられ、一体感を持って働く環境があること。

ソーシャルスタートアップとは?

社会的意義の高い事業テーマを掲げ、経済的価値と社会への効果を両立することを目指す起業。本プログラムでは,スタートアップ先進国の米国と協業することで、世界的な波及効果を生み出すことを目指します。