批判的に考えよう:子供はExclusionを知るべきか
李 昇姫(イ スンヒ)
筑波大学芸術系准教授。主な研究分野は、感性情報学とデザイン学。在日韓国人
Rasel Ahmed(ラセル アーメッド)
オハイオ州立大学助教。演劇、映画、メディア芸術所属。映画製作者。バングラデシュ出身の米国移民
李ラボの学生たち
Max(日本人とオランダ人のハーフ)
Alvin(中国人とインドネシア人のハーフ)
DEIに批判的な立場の人々は、多様性・公平性・包摂を声高に訴えること自体が、差別を「あるもの」として可視化してしまうと主張します。彼らにとって、差別はすでに世界から駆逐されたものであり、改めて口にする必要はありません。その視点からすると、Inclusion も Exclusion も存在しない──そもそも議論すべき対象ではないのです。
その是非は別として、Exclusion という言葉も概念も知らない子供たちに、あえて「差別」について教える必要はあるのでしょうか。

“Very difficult.”
SeungHee Lee
“If the fundation is not provided, how could we expect a more critical engagement with the issue.”
“No one can just fly if they cannot stand up, you know.”
Rasel Ahmed
今年3月に来筑したオハイオ州立大学のスー先生は、対談の中で「理想の世界では、インクルージョンという言葉自体が不要になる」と語っています。「子供にExclusionを教えるべきか」という問いに対し、スー先生ならどのように答えるのでしょうか。

ラセル先生、李先生と学生たちのTalk Sessionシリーズ
- DEIは善か悪か
- Exclusionは存在するか
- ラセル教授と映画制作
- 子供はExclusionを知るべきか
- AIは人類の救世主か破滅者か
- 李教授の物語と映画